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ふたつの月が並ぶ、不思議な町で起こる様々なできごと。
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ふたりの旅人がおりました。

ふたりは、運命の友というほど特別仲がよいというわけではありませんでしたが、
少なくともお互いを友人だと思っていました。

ふたりは、短い時間でしたが一緒に旅をして、
ある
分かれ道で当前のように、それぞれ別の道へ進んでいきました。

ひとりは、町へ辿りつき、そこに腰を落ちつけました。

ひとりは、炭鉱を見つけ、労働者になりました。

共に旅した日々など、長く忘れて生活していたふたりでしたが、
ある日突然、ふと読み終えた本のページをもう一度めくるかのように、
町へ行った旅人の元へ1通の
手紙が届いたのです。

君と旅した日々を思い出したよ

町へ行った旅人の頬に、ひとすじの涙が伝ったことを、
何故涙が出たのかを、

ポストをのぞく炭鉱夫は知るよしもありません。



* * *


ひょんなことから、旧友と電話で話をしました。

昔、ひょんなことから知り合い、ひょんなことがキッカケで友情が芽生え、
ひょんなことから細々と関係が続いていて、しばらく連絡とってなかったんですが、
またひょんなことで、こうして再会できました。

その友人のことは、今度からひょんひょんと呼んでやろうと思います。
向こうからしたら、私がひょんひょんだと思いますが。。

とりあえず、ここでは仮に、その友人を『ひょん』と呼ぶことにします。


ひょんいわく、

数ヶ月前に何度もコールしたのに出やしねえ。。
朝かけても夜かけても出ねえ。。
なんなんだお前は。。

とのことでした。

ヒント:スマフォ 着歴の見方は最近覚えたんだぜ本当サーセン\(^o^)/


なんか、それでひょんは共通の知り合いにも連絡して、
私の安否を確認してくれてたそうです。。

結局私の安否はわからず、心配してくれてたみたいで・・・。

本気で謝るしかありませんでした、そんなことになってるなんて露知らず・・・。


語弊があるかもしれませんが、ひょんとは友人は友人でも、
しょっちゅう会ったり、かかわりを持つような関係ではありません。

人生の岐路に支えあうほどの絆があったわけでもなく、
お互いのことを熟知しているわけでもない。

特別な思い入れがあるわけでもなく、かといって友情が減退することもなく、
深くも浅くもない、ふしぎな距離感。


むしろ、ひょんの性格や、ひょんに対して私がやらかした数々を考えると、
なぜ友情が成立しているのか謎です。。

なぜ、そんな私のことを心配してくれたのかも謎です。。


私は人に対して、あまり誠実に生きてきませんでした。

誠実に接したいと思える相手も、あまりいませんでした。

いわゆる人嫌いであり、交友関係を幅広く持つ気にはならないし、
人付き合い自体に興味がもてないという欠陥品です。

だから、いざ周りを見回すと、友達と呼べる人なんて少なくて、
誰の記憶からも、時と共に自然と消えていくような人間です。

それが辛いと感じる時も、それで幸せな時もあります。


是非はともかく、少なくとも現時点で私はそんな人間なわけで、

だから、何故かひょんの脳みそに私がふと甦ったという事実は、
私には奇跡のように思えました。

そんな小さな奇跡が、人の足を一歩進める熱源になるのかもしれませんね。


ひょんも色々あったみたいで、今度時間作って話せたらいいなと思います。

ありがとうよ、ひょんひょん。





とりあえず、こんなに『ひょん』という文字を打ったのは人生初だよ\(^o^)/








 
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